必要性再確認

リニアに対する反対論はありとあらゆる論点が展開されており、その整理もそのたびごと、新たな情報などを考慮してよく考えておくべきだろう。

 

その最大のものはもちろんコロナ株ではあるが、そことは関連無しでもいろいろな意見が出てきてはいるようだ。例えば、安全性に関して。

地下での不測の事故などに対応して、緊急避難口、通路を作ってはいるが、深深度からの地上への脱出、というのがそんなに簡単に出来るだろうか、という点。

 

リニアは自動運転のため運転手がいない。もちろん警備のための関係者は乗車するだろうが、少人数で多数の乗客を誘導し地上へ脱出させることが可能かはまた別の話だろう。つまり、通常の新幹線よりかは危険な乗り物である、という点に関しては十分な告知が必要と思われる。

 

だが、それは飛行機も同じだろう、という意見もあるようである。飛行機も不慮の事故が起きた場合、空中からの脱出は不可能である。しかし、利用する方はそれよりも利便性重視で、危険だから乗らない、という人は少数だろう、という考え方だろう。

 

これは理屈で、確率の問題にもつながり、過去に大きな飛行機事故が起きたからと言って飛行機利用客は減っていない、という事実もそれを後押しする。つまり、リニアの危険性は取るに足らない、という主張になっていく。

 

飛行機とリニアを同列に考えていいかどうか。これは安全性に関してまた新たな視点が

要求されるかもしれない。