真意の前に

中日新聞のニュースを問うという特集記事を、さらに考える、というその続き。

 

知事の真意は?、の前に知事の行動が良く判断できない、という前提があって、その行動を時系列に追うと少しは川勝知事の発想、考え方がわかるのではないか、というのが、自分も書いてきたし記者さんの問題意識でもあるのだろう、ここから記事は始まる。

 

まずは7月にリニア建設促進期成同盟会に入会する。これは、いわゆるリニア賛成派、推進派の会であり、リニア建設をより促進しようとする該当地区関係者の集まり、どうしてそこに反対派の知事が入会したのか。

 

入会するにあたってもすんなりと決まったわけではなく、反対派の知事がなぜこの会に入会?、とそれこそその真意をさぐるようなニュースもあった。

ついに知事が反対の立場から、考えを変更しようとするのか、などの楽観的な見方も出ていた。今まで反対派として選挙に勝ってきた以上は、単に賛成派にくらがえ、というわけにもいかず、その温度差を埋め合わせるための期成同盟入りか、というわけである。今にして思えばなんともお花畑的なとらえ方ではあったが。

 

さらに知事は入会後に、自分は反対派ではない、と表明、周囲にその変化への期待をうかがわせた。

ところが、そこからの行動がこれまた意表をつくものではあった。