外環道判決!

これはすごい判決が出た。シールド工法の不備を認め工事の差し止めを求める訴訟で、住民側の訴えを認め、工事は中止となった。

 

過去の陥没地点の30m付近ということで、その他の地区は、喫緊の危機は認めない、ということで工事の中止は認められなかった。

 

が、シールド工法の危険性を認め、この工法の工事は、明解な改正、がない限り工事は中止という内容は重大。

国や施行側も今さら新しい工法の開発も出来ないだろうし、この工法のままで、安全を確実にする、というのも不可能であろう。

 

国側の大規模工事に対する中止判決自体も相当に異例であるし、安全性に踏み込んだ内容も、具体性に関連するとはかなり住民側に寄り添った内容である。

住宅地における陥没事故を重要視した結果は、ある意味住民側の完全勝利とも言えるだろう。

長距離高速道路の一部でも完成不可能ならば、もはやその高速道路全体が成立しない。

国側の今後の対応がどうなるかにも注目である。

 

さらに、シールド工法は安全である、という主張しかしてこなかった施工側は困ることになる。陥没事故自体、例外的な事故、としてきた主張が崩れることになる。

例え例外としても、今後その「例外」が起きないとは限らない。今回の判決はまさにその「将来の危険性」に踏み込み、工法の危険性を無くさない限り工事の続行を認めない、とする判決である。影響は大きい。

 

続報を注視、また考えてみたい。