リニアその19

住民説明会の話、感情論について。

 

質問に立った若い女性が「もし自分の家の地下にリニアが通ると知ってたら、この家は買わなかった」と言っていた。これも確かにその通り、その後の質問者も同感であるということを強調していた。

この女性、途中で「声が震えてすいません」とも言ってたし、特に政治的主張もない一般の女性、まさに住民の代表的な意見であるだろう。

 

これに関して、事務的説明の対応の後、横の局長、少し年配、が「おっしゃる通りですね」と感情論に同調する姿勢を打ち出していた。

「不安をのぞきたい、何かあったらいつでも相談してほしい」という感じで。

おまわりさんの職質なんかで使う二段階対応ですな。

こういうのはどこかでマニュアル化されているんだろうか。

特に為政者側で。

 

東京外環で実際に裁判になっている以上、少しでもそれを押さえるには、特に事前に、

こういった感情論を徹底的に押さえておく、というのが説明側の第一義になっている印象がある。トラブルというのはいったんこじれると修復が難しいもの。理解できる手法ではある。

 

ただ、逆に言うと、政治的主張やその他の反論を軽視している、といった面もある。

このあたりについてはまた次回。