リニアその20

説明会のさらに続き。

 

最初のスライド説明では、地下の土壌、工事自体の説明、東京外環との違い、など技術的な話がほとんど。そして、その安全性を強調するのが目的で、その通りに話が進んでいくのだが、いくら安全性を謳っても、そこに住む人の感情を安心させることは難しいだろう。前回はそういった話。

 

質問の一つに、工事の安全性自体への問題、欠陥工事ではないのか、というのがあった。この解答も注目だったが、あまり踏み込んだ内容の解答ではなく、「外環とは違う」という点の再主張という感じであった。

 

もし、安全である、と言って何か不具合が起きたら、その言葉から工事自体への信頼性が損なわれる。そのために「絶対に何も起きない、安全」というのではなく、「陥没を起こした外環工事とは違う工法である」という主張の仕方は、実にうまい問題、論点のすり替えかもしれない。

 

外環と違う、というのは、そのまま安全を担保するわけではない。当然だが。

そこに「手法が違う」という言い方をすれば、前後の「安全強調」と合致して「安全な工法である」といったイメージにつながる。

さらにこの質問には深く解答しないことも含めて、この愛知の工事自体が「安全である」という主張にも近づく。

 

こういった、作戦、を事前に深く研究していたとすると、さすが、とも思える。住民説明会を重視していた証拠にもなるが、そこから先への訴訟問題を含めた将来を見通した視野が十分に感じられる。様々な前例をも研究をしたうえで、であろう。

 

に対して、住民側の危惧は、補償に関する、問題。