リニアと戦争と平和と
重大なリニア工事事故が続いた中で、今回は少し違った視点から。
ロシアのウクライナ侵攻で世界が震撼する中、日本の身近な団体も戦争反対の声をあげ、抗議行動も各地で活発に行われているよう。
そして、リニアに反対する地元の会も関連する声明を発表した。
短い決意表明で、趣旨としては、人間の生命を奪う行為を許されないとするもの。
そして注目すべきは、戦争は持続可能な社会の構築を阻害する、という点になってこないか。
リニア反対の要旨も、リニア建設は持続可能な社会の成立を妨げる、というものになっている。
で、この、持続可能、という単語、最近は流行しているようだが、以前から使われていたのだろうか。SDGS,とか、サスティナブル、とか様々な表現もされており、CMやニュースでも頻繁に使われているようである。
現代社会の耳障りの良いアイテムということの表れかも。
ただ、一過性の流行語に終わる危険はないだろうか。リニア反対に留まらず、戦争に反対する思想、は不変的なものであるべきだろう。あまりに当然ではあるが。
それを、単なるファッション感覚で語ることに危惧を覚える。
表現の一手段としてもである。
大マスコミなどが使用するのを見るたびに、この単語の賞味期限、流行が去ったらどうするのだろう、と感じている。これだけ、当社は支持します、と謳っているその後の話である。年内ぐらいで誰も使わなくなるのではないか。
まさに、持続可能、な言葉であってほしいものである。