一覧を見てみると

前回見つけた工事の遅れ一覧。これは各地区の工事の遅れを実に細かく収集してあり、現在のリニア建設の問題点が一目で判断できる重要な資料と考えられる。なので、それに対する考察を少し。

 

最初に作成者も述べているのがかなり重要で、今のリニア工事の遅れは決して静岡県の水問題だけではないということ。建設側にとって都合の悪いことをマスコミが報道しないのは国をあげての事業ということからも理解できるものだが、それにしても各地区でのこれだけの問題はそれぞれの地区でどのように報道等されているのだろう。

 

選挙での争点にはなりきっていないのが実情ではあるとしても、住民の生活を脅かすレベルでの大規模工事など、本来は大きな問題にならないほうがおかしい。ましてや、地方の些細な問題ではない、国家的事業の一端としての大問題である。

国からの3兆とも言われる融資に至っては、国民的議論にならないのが不思議なぐらいだ。

 

そしてこの、争点隠し、とも考えられる状況を最大限に利用しているのが静岡の県知事バッシングであろう。リニア工事の遅れは静岡県だけのせい、知事が悪い、という構図である。さらに、知事の失言をあげつらい、バッシングに利用、それをリニア工事につなげる、というのは初歩的な、子供じみた発想なのだが、これがそのまま現在の状況でもある。

 

静岡だけの問題ではない、これに関してはさらに考えをまとめていきたい。