川勝動向まとめ

川勝知事が賛成派の団体、期成同盟に突如参加を申し入れ、転向か、という話のまとめ。

 

同盟側も喜んですぐに入会を認めたか、と思うとそうではなく、検討する、という返事。これは意外なところで、普通に考えればすぐにでも入会を認め、意見を交換するといった動きにもつながるだろう。

実際に知事自身も、自分は推進派である、と表明もしている。

 

にもかかわらず、対応がすぐに決まらず、同じテーブルにつかないのはどういうことだろう。

双方に、相当の思惑があるということだろうか。

 

川勝知事とすれば、話し合いに応じる、ということで、賛成派への理解を示したつもりが、賛成派側はそうは思ってない、ということにつきる。論点も、水問題のみならず生態系の維持、という点が重視されてきているようにも見える。

いかにも、一般的に万人に受け入れやすい話題で、このあたりも前回の、選挙対策、という思惑が見てとれる。

 

また、生態系への影響を論じ始めると最低でも2年はかかる、といった行政側の発言もあり、これではリニア賛成どころかさらに開始時期が遅れるのを行政側が認めたようなもの、賛成派からみると容易に話し合いを開始するといったことにならないのもわかるものであろう。

 

知事は、ここまで考えて賛成派の団体への入会を希望したのだろうか。県民への選挙対策としても実に見事なものである。話し合いを認めようとしないのは賛成派が悪い、といった流れにもつながるからである。