個人情報

リニア問題と並んで語られる東京の外環道路工事。

ここでの陥没事故の結果、様々な住民訴訟が行われている中、また新たな問題が発生。

個人情報漏洩である。

 

陥没事故のあと、近隣河川での泡の発生、個人宅のひび割れ、など様々な情報が公共機関、JR東日本に寄せられ、問い合わせも多い。何かの問題に対しては200件以上の連絡があるという。

 

そして、そういった公的機関の持つ個人情報が関係機関、事業者などにそのまま公開されているという事実が発覚、問題視されているわけだ。

具体的な問い合わせや、注意を要する問題に対し事業者がその内容を確認するのは問題ない。またされなくてはいけないだろう。

ただ、それを公開するにあたっては、マスキング、いわゆる黒塗りをして公開されなければならない。個人情報の部分に関しては、だ。

 

にもかかわらず、マスキング処理されずに個人情報がそのまま公開されていた、というのはそれは問題だろう。その第三者機関からさらなる個人情報漏洩につながらないとも限らない。

 

また、質問、問い合わせの内容も個人の住居、その状況など金銭的価値に結び付くものも多いだろう。

工事に関して、立ち退き、を提示しているJR東日本、またされている当事者にとっては、まさに人権にも関わってくる。

 

最新情報では、調布市などは非を認め、今後このようなことのないよう対処するとはいうが、あまりにお粗末な対応ではある。リニア関係にとっても十分に情報交換が必要とされるだろう。