リニアその15

リニア反対の論点の一つに、テロ防止対策、というのもある。

 

飛行機だと実際にハイジャック事件が多く起きており、その対策として搭乗時には厳しいチェックが実施される。以前は緩い区間や航空会社もあっただろうが、9.11以降は一貫してどこも厳重になった。あと一か月で丁度20年。

繰り返されることの無いよう、さらに徹底されるだろうか。

 

通常の新幹線で以前に、乗客が刃物を振り回す、という事件があった。

この時もマスコミは「安全のために手荷物検査を」と言い出したのだが、JRは「利便性が損なわれる」として受け付けなかった。これはよく頑張った方だろう。

「命と便利とどっちが大切か」とか言い出すマスコミがいなかったのは、本当に実施されたらかえって自分たちが困る、ということにでもやっと気づいたのだろうか、その後はこの問題はあまり語られてはいないようではある。

 

で、リニアはどうなるのだろう。利便性重視なら通常新幹線と同じ扱いではあるが、運転手がいない中で、ガードマンはある程度乗せて対応するのだろうか。

空の上、というのも隔離された環境であり、深深度、というのも似たような状況、どちらかというと、通常交通機関よりかは飛行機に近い状況とも思える。

 

つい最近も、一般電車内での傷害事件もあり、これはテロなどとは違い一種の通り魔的な事件ではあったが、隔離された状況、ではその危険度ははるかに高くなる。

電車をそこでとめて緊急対応、ということが出来ないのでは実際対応しようがないだろう。

 

リニアは新幹線よりも飛行機に近い、とういのもよく考えないといけない問題ではある。